季節の変わり目になると気になるのがお肌の乾燥。肌の乾燥はかゆみや肌トラブルの原因にもなるため、早めのケアが大切です。
乾燥肌をケアするアイテムとして、特におすすめなのが「セラミド」を配合した化粧品。
今回の記事では、セラミドを使ったおすすめの化粧品やその選び方についてご紹介します。
そもそもセラミドとは
そもそもセラミドとは、肌にとってどのような効果をもたらすのでしょうか。
まずはセラミドの具体的な役割や特徴について見ていきましょう。
お肌の必須成分
セラミドはもともと人の肌に備わっている成分であり、皮膚の表面にある角質層に存在しています。
角質層では角質細胞がいくつもの層に重なり合い、細胞同士を繋ぎ止めているのが「セラミド」からなる細胞間脂質です。
セラミドには肌内部の水分を保持し、皮膚を乾燥から守る働きがあります。
そのため、健康で潤いのある肌を保つためにはこのセラミドを不足させないことが大切です。
外部刺激から守ってくれる役割
セラミドには、肌に水分を蓄え細胞間の隙間を埋めることで、ホコリや花粉などの外部刺激から守ってくれる役割があります。こうした働きを「バリア機能」と呼び、バリア機能を保つためにはセラミドの存在が欠かせません。
セラミドが十分にある肌は、外部刺激から守られているため、気温変化の激しい環境や季節の変わり目でも肌トラブルが起こりにくいです。
しかし、セラミドが不足してしまうとバリア機能が低下し、ちょっとした刺激で肌荒れが起きてしまうのです。敏感肌や大人ニキビの原因にも、こうしたセラミド不足が関わっている可能性があります。
乾燥を防止してくれる効果
2つ目のセラミドの重要な役割は、乾燥の防止効果です。セラミドが十分にあることで肌の水分が保たれ、乾燥によるツッパリ感やかゆみが起こりにくくなります。
一方、セラミドの不足した肌は水分が保てず乾燥しがち。セラミド不足を放置しておくと、肌荒れはもちろん小じわやシミの原因にもなってしまいます。
かゆみや乾燥が気になってきたら、できるだけ早くセラミドを補充することが大切です。
セラミドの種類は大きく分けて4種類
セラミドにはいくつかの種類が存在します。
ここでは、セラミドの種類ごとの特徴について解説していきます。
ヒト型セラミド
主に酵母を使って作られるヒト型セラミドは、人間の持っているセラミドと同じ構造をしています。
そのためもっとも人の肌と親和性が高く、高い保湿効果を期待することができます。
セラミドの後に数字のついたものや、「セラミドEOP」「セラミドNP」などと成分表記されたものはヒト型セラミドです。
植物性セラミド
植物性セラミドは、その名の通り植物から採取できる天然のセラミドです。米・とうもろこし・こんにゃくなどから作られることが多いです。
近年はパイナップルや柚子などの、果物から採取されたセラミドが使われている商品もあります。「グルコシルセラミド」や「コメヌカスフィンゴ糖物質」と記載されているものは、植物性セラミドの一種です。
動物性セラミド
馬や牛の脳や髄液から採取できるものを、動物性セラミドと呼びます。保湿力に優れ人の肌への浸透力も高いですが、かなり高価なのが難点です。
成分名としては「ビオセラミド」「セレブロシド」などが有名でしょう。
擬似セラミド
セラミド疑似物質とも呼ばれる疑似セラミドは、人の持っているセラミドに似せて作られた人工のセラミドです。
成分名としては「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」が代表的です。安価でありコスパの面では優秀ですが、他のものに比べやや浸透力は劣ります。
セラミド化粧品の選び方
セラミドを使用したアイテムにはさまざまなものがあるため、どう選べばよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
より効果的なセラミドケアをするためにも、セラミド化粧品を選ぶ際のポイントについてご紹介します。
ヒト型セラミドが配合されているアイテムを選ぶ
セラミドを含むアイテムを選ぶ場合は、浸透力が高く肌への負担がない「ヒト型セラミド」が配合されたものがおすすめです。
他のセラミドでも悪くはないですが、由来成分が植物性の場合は原材料のアレルギーに注意する必要があります。
動物性セラミドも高い効果が期待できますが、セラミドケアは続けなければ意味がありません。ゆえに価格の高い動物性のものを選ぶなら、長期間続けられるかよく考えてからにしましょう。
また、疑似セラミドの場合は安価ですがやや効果が劣るため、ボディ用やプレ化粧水向きです。
添加物が少ないものを選ぶ
トラブルなくセラミド化粧品を続けるためにも、なるべく添加物の少ない商品を選びましょう。香料や着色料、アルコールなどは肌への刺激になりがちです。
特に敏感肌の自覚がある方は、低刺激処方のアイテムから選ぶことをおすすめします。
セラミドの表記がなるべく先頭にあるものを選ぶ
化粧品の成分表記は、含有量の多いものから順に記載されています。
セラミドの効果をより得るためには、セラミドの表記がなるべく先頭に近いものを選ぶと良いでしょう。
口コミを参考に比較する
同じセラミドを含むアイテムであっても、その商品ごとの特徴はさまざまです。
セラミドをナノ化してより浸透力を高めたものなど、メーカーごとの工夫がされている商品もあります。そうしたアイテムの使い心地や効果の参考となるのが、口コミです。
コスメサイトやSNSなどの評価を比較して、自分の肌質にもっとも合いそうなものを選ぶのもおすすめです。
テクスチャーで選ぶ
セラミドを含むアイテムの中には、とろみの強いしっとりタイプもあれば、比較的さっぱりしたローションタイプのものもあります。
こればかりは好みがあるため、どのようなタイプを選ぶかは自分次第です。いくら効果のある商品であっても、使い続けることができなければ意味がありません。
商品選びに迷ったら、自分好みのテクスチャーのアイテムから選ぶことをおすすめします。
プチプラも紹介!セラミド配合化粧品おすすめランキング
ここでは乾燥肌ケアに適した市販のセラミド化粧品を、おすすめランキングに沿ってご紹介していきます。
セラミドを使ったアイテムを購入したい、と考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
【7位】NOV(ノブ)|NOVⅢバリアコンセントレイト
出典:https://noevirgroup.jp/nov/c/cnov3/
内容量 | 30g |
価格 | 5,000円(税抜き) |
セラミドの種類 | 天然型セラミド Nステアロイルフィトスフィンゴシン(セラミド3)配合 |
敏感肌用コスメシリーズで知られるNOV(ノブ)より発売されている、NOVⅢバリアコンセントレイト。
セラミド、スクワラン、アミノ酸など肌のバリア機能をサポートする3因子を配合した低刺激の高保湿美容液です。
こちらの商品にはシリーズ最大のセラミド量が配合されており、乾燥肌やそれに伴う肌トラブルに悩んでいる方におすすめです。
【6位】キュレル| キュレル潤浸保湿フェイスクリーム
出典;https://www.kao.co.jp/curel/products/face/
内容量 | 40g |
価格 | オープン価格 |
セラミドの種類 | ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド(※セラミド機能成分)配合 |
乾燥性敏感肌を改善するために、花王独自に開発したセラミド機能成分がたっぷり配合されたフェイスクリーム。さっぱりした使い心地なので、クリームのべたつきが気になる方にもおすすめです。
保湿効果が高い上にリーズナブルな価格で続けやすいと口コミでも人気の高い商品となっています。
【5位】小林製薬|ヒフミドリフティングエッセンス
出典:https://www2.kobayashi.co.jp/hifmid/?_sp=81e452c7-41a5-4f56-bea2-1fe5ec5d7662.1585017178610
内容量 | 30ml |
価格 | 6,800円(税抜) |
セラミドの種類 | 3種類のヒト型セラミド配合 |
年齢肌やそれに伴う乾燥にアプローチできる美容液です。ヒト型セラミドとヒアルロン酸が配合されているため、高い保湿効果が期待できます。
また、微細化して配合された美容成分がハリを与え、若々しい印象の肌へと導きます。
【4位】アスタリフト|ジェリーアクアリスタ
出典:https://shop-healthcare.fujifilm.jp/astalift/products/skincare/jelly.html
内容量 | 40g |
価格 | 9,000円(税抜) |
セラミドの種類 | ヒト型ナノセラミド・ヒト型ナノアシルセラミド(セラミドEOP)をWで配合 |
エイジングケアシリーズであるアスタリフトより販売されているジェリー状先行美容液です。
独自の技術でナノ化されたセラミド成分や3種のコラーゲンが肌の奥までしっかり浸透。スキンケアを続けることで、潤い溢れるモチモチ肌に導いてくれます。
【3位】アルビオン|エクラフチュールd
出典:https://www.albion.co.jp/products/skincare/eclf_eclfd
内容量 | 40ml(※他に60mlサイズと各レフィルあり) |
価格 | 10,000円(※税抜 |
セラミド | セラミド2・セラミド3配合 |
いつものお手入れ前に使用する先行型の美容液です。セラミド配合のみずみずしい美容液が肌に潤いを与え、外部刺激に負けない肌本来の美しさを引き出してくれます。
先行美容液でありながら、化粧水が必要ないほどの潤いをあたえてくれるので、秋冬の乾燥する季節には特におすすめしたいアイテムです。
【2位】エトヴォス|モイスチャライジングセラム
出典:https://etvos.com/shop/g/gCN10057-000/
内容量 | 50ml |
価格 | 4,000円(税抜) |
セラミド | セラミド1、2、3、5、6Ⅱの5種類のセラミドを配合 |
5種類のセラミドが配合された保湿重視の美容液です。伸びの良いテクスチャで使いやすく、肌の内側から潤いが実感できます。
安心の低刺激処方で、乾燥肌や敏感肌による肌トラブルを改善に導いてくれますよ。
【1位】レヴィーガ|レヴィーガモイスチュアセラム
内容量 | 40ml |
価格 | 1,980円(税込) |
セラミド | 3つのヒト型セラミド(セラミドNG・セラミドNP・セラミドA)と2つの植物性セラミド(グルコシルセラミド・ユズ果実セラミド)を配合 |
肌のバリア機能を回復してくれる2種のセラミドに加え、天然保湿因子や植物エキスなどが配合された美容液。
近年注目の美肌菌も2000億個配合されており、使い続けることで肌本来の力を呼び覚まし美肌へと導いてくれます。
添加物フリーの低刺激処方な上に、自然由来の成分で作られているので敏感肌の方にもおすすめです。
miyako_candy(48歳・女性)
このオールインワン美容液。すごくいいです!
とろっとしたテクスチャーで、導入美容液の後、たっぷり抑えたら、ぐんぐんお肌に浸透します。
私は乾燥肌なので、最後にクリームで蓋をしました。
肌が柔らかくなって、モッチモチ!
ハリが出て、たるみがなくなって、かさつきが気にならなくなりました。
肌診断をしたら、いつも少ない水分量やキメが増えて、シワが少なくなって肌バランスが良くなりました。さすが!美肌菌!続ける事に実感します。
引用元:アットコスメ
チョコミント63(48歳・女性)
プッシュ式で衛生的に使えて、出しすぎる心配がないのがいいです。とろみのある乳白色のテクスチャーで乳液に近いと思います。伸びもとても良いです。
浸透力が良く、肌に馴染ませるとベタつかず、さっぱりした使い心地。つけた後はしっとり、もっちり保湿されて、肌の弾力がアップしたような気がします。使い始めてからお化粧のノリもいいみたい。界面活性剤フリー、石油系界面活性剤など10のフリー処方で安心です。
引用元:アットコスメ
セラミド化粧品でぷるぷる美肌を手に入れよう!
セラミドは健康な肌のために欠かせない有効成分です。
乾燥や肌トラブル、小じわなどが気になっている方は、ぜひ毎日のスキンケアにセラミドアイテムを取り入れてみてくださいね。
また、セラミドの配合された化粧品を選ぶなら、どんな種類のセラミドが入っているのか、使用感はどうか、さらには肌への刺激となる余計な成分が入っていないかなどをチェックしておくと良いでしょう。
セラミドの効果を十分に得るためには、自分の肌悩みに合った続けやすい化粧品を選ぶことが大切です。
今回ご紹介したアイテムを参考に、自分に合ったセラミド化粧品で美肌ケアをぜひはじめてみてくださいね。