「仕事が忙しい…」「人間関係がうまくいかない…」
精神的にストレスを感じていると肌の調子も悪くなります。
精神的なストレスによって生じた肌トラブルで、さらにストレスが溜まる…。そんな悪循環にはまっている方も多いのではないでしょうか。
今回はストレスによる肌荒れに悩む方に向けて、ストレスで肌荒れする原因や肌荒れに効果的な対処法、スキンケアのポイントについて詳しく紹介します。
ストレスによる肌荒れにおすすめのスキンケア商品も紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ストレスで肌荒れする原因とは?
ストレスで肌荒れが起こるのはなぜなのでしょうか。
はじめに、考えられる原因を4つ紹介します。
美肌菌の減少
私たちの皮膚には約1000種類の皮膚常在菌が存在しており、善玉菌・悪玉菌・日和見(ひよりみ)菌の3つに分けられます。
皮膚常在菌の種類 | 主な菌 | 特徴 |
善玉菌(美肌菌) | 表皮ブドウ球菌 | 肌のバリア機能の強化やうるおい成分「グリセリン」を産生する役割があり、弱酸性に導いて肌環境を整えます。 |
悪玉菌 | 黄色ブドウ球菌 | 通常は悪さをしませんが、増加すると肌荒れや皮膚炎など肌トラブルを引き起こします。 |
日和見菌 | アクネ菌 | 健康な肌だと美肌菌に近い働きをしますが、肌環境が悪くなると悪玉菌に近い働きをしてニキビや肌トラブルを引き起こします。 |
美肌菌とも呼ばれる善玉菌は、健やかな肌を保つために欠かせません。
しかし、ストレスを受けると善玉菌は減少し、悪玉菌が増えて肌トラブルを引き起こしやすくなります。
皮脂分泌の活発化
資生堂のスキンケアブランド「専科」が実施した「ストレス負荷時の肌生理に関する測定試験」によると、精神的ストレスを与えない場合と与えた場合を比較すると、与えた場合の方が皮脂の分泌量が1.7倍に増加することが確認されています。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001036.000005794.html
ストレスを感じると女性ホルモンより男性ホルモン「アンドロゲン」が優先的に作られ、抗ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌量も増えるといわれています。
アンドロゲンやコルチゾールは皮脂分泌を活性化させるため、ニキビや肌荒れが起きやすくなってしまうのです。
また、ストレスによって皮膚常在菌のバランスの乱れや生活習慣の乱れが起こることも、皮脂の過剰分泌の原因になります。
セラミドの分解
抗ストレスホルモン「コルチゾール」が過剰分泌すると、健康な肌を保つために必要なセラミドが分解されてしまいます。
セラミドは角層内にある成分で、肌にある水分の蒸散を防ぐ機能や外部刺激から守るバリア機能があります。
セラミドが不足すると水分量やバリア機能の低下につながり、肌荒れしやすい状態になってしまうのです。
自律神経の乱れ
肌の不調は、ストレスによる自律神経の乱れが関係しているケースも少なくありません。
自律神経は、昼間や緊張状態のときに活発になる「交感神経」と夜間やリラックス状態のときに活発になる「副交感神経」があります。
自律神経が乱れて交感神経が優位な状態が続くと、血管の収縮や胃腸機能の抑制が起こります。
その結果、免疫機能の低下や肌のターンオーバーの乱れ、ホルモンバランスの乱れなどにつながり、肌荒れが起こることがあるのです。
【肌荒れの治し方】ストレスで肌荒れしたときの対処法5選
ストレスで肌荒れが起きたときは、ストレスを溜めない生活習慣を心がけることが大切です。
対処方法を5つ紹介しますので、できることからはじめてみましょう。
睡眠時間を確保する
ストレスを解消するには、睡眠時間を確保して心も体もしっかり休ませることが大切です。
睡眠中は疲労回復や肌にハリ・うるおいを与える働きがある成長ホルモンの分泌量も多くなるので、しっかりと睡眠をとりましょう。
ゆっくり湯船に浸かる
ゆっくりと湯船に浸かって体を温めることで副交感神経が優位になり、リラックスすることができます。
さらに、血液やリンパの流れも良くなるので、代謝アップや美肌効果も期待できます。
ストレス解消には、39℃程度のぬるま湯にゆっくり浸かるのがおすすめです。
湯船から出て1時間後に体温が下がり始めるので、就寝1時間前に浸かると眠りやすくなりますよ。
食事内容を改善する
糖質や脂質、香辛料の多い食べ物は皮脂の過剰分泌を招いて肌荒れの原因となります。
「ストレスがたまると甘いものや刺激のあるものをやけ食いする」「食事はインスタント食品で簡単に済ませてしまう」という人は注意が必要です。
適量を意識して、肌荒れ改善・ストレス解消に役立つ栄養素を取り入れたバランスの良い食事をとりましょう。
【肌荒れ&ストレス解消に役立つ栄養素例】
栄養素 | 働き | 多く含む食材 |
たんぱく質 | 皮膚・血液・筋肉・骨などの材料になる・抗ストレスホルモンの生成を促す | 肉・魚・卵・大豆食品・乳製品など |
ビタミンC | 皮膚のコラーゲンを作る・メラニンの生成を抑える・抗ストレスホルモンの生成を促す | パプリカ・ブロッコリー・じゃがいも・アセロラ・キウイなど |
ビタミンB群 | 皮膚や粘膜の健康維持をサポートする・精神を安定させる | 豚肉・枝豆・レバー・うなぎ・牛乳など |
ビタミンE | 脂質の酸化を防ぐ・血行を促す・自律神経のバランスを整える | ナッツ類・大豆食品・緑黄色野菜・アボカドなど |
適度な運動を行う
適度な運動は代謝をアップさせ、肌のターンオーバーを正常化して肌荒れ改善につながります。
また、ウォーキングやランニング、サイクリングなど一定のリズムで行う運動は、精神を安定させる脳内物質「セロトニン」の分泌を促すことができます。
ストレス解消・肌ケアのために、体を動かす習慣を作ってみましょう。
香りの効果を試す
ストレスによる肌荒れがあるときは、アロマテラピーで香りの効果を試してみるのもおすすめです。
アロマテラピーは植物由来100%の精油(エッセンシャルオイル)を使用した自然療法で、心身の健康に役立つといわれています。
精油はいろいろな種類があるので、ストレス緩和に効果が期待できる香りを選んでみましょう。
【おすすめの精油】
ストレス解消 | ラベンダー・ベルガモット・イランイラン・ゼラニウム・サンダルウッド・カモミールなど |
リラックス | ベルガモット・マンダリン・イランイラン・ネロリ・ジャスミン・ローズ・ローズマリーなど |
ホルモンバランスの乱れ | ゼラニウム・ローズ・イランイランなど |
【赤み・ニキビ・肌荒れ対策】気をつけるべきスキンケアのポイント
肌荒れ対策には、日頃のスキンケアで健やかな肌状態をキープすることが大切です。
ここでは、気をつけるべきスキンケアのポイントを4つ紹介します。
洗いすぎない
洗顔をするときは肌に負担をかけないように、ゴシゴシ洗い過ぎないのがポイントです。
洗顔料はしっかりと泡立てて、優しく肌を撫でるように洗います。
洗い終わったらすすぎ残しがないように気をつけて、ぬるま湯で手早くすすぎましょう。
しっかりと保湿する
洗顔後は化粧水・乳液・クリームなど化粧品を使用して、しっかりと保湿します。
化粧水をたっぷりと使い、両手で顔にまんべんなく広げましょう。
肌内部に水分を押し込むように、手のひらで顔を優しく包んでなじませます。
最後は乳液やクリームでフタをして、うるおいを閉じ込めましょう。
紫外線対策を怠らない
紫外線のダメージを受けると、肌のざらつきやゴワつき、ニキビ、乾燥肌などさまざまな肌トラブルを招きます。
シミやシワ、くすみの原因にもなるため、美肌を保つには紫外線対策を怠らないことが重要です。
外出時は日焼け止めを塗り、つばの広い帽子やUVカット効果のある日傘なども活用しましょう。
マッサージを取り入れる
顔のマッサージをすると血液やリンパの流れが良くなり、肌荒れ対策になります。
むくみやたるみ改善効果も期待できるので、美容のためにマッサージを取り入れてみましょう。
【マッサージのやり方】
- 眉頭を挟むように中指と人差し指の第二関節を当てて、こめかみに向けて流す。
- 小鼻脇に中指と人差し指の第二関節を当てて、ほほ骨を挟むように耳の根元に向かって流す。
- あご先に中指と人差し指の第二関節を当てて、あごのラインを挟むように耳下まで流す。
- 耳の裏に中指と人差し指の第二関節を当てて、首の付け根まで流す
- 鎖骨を挟むように中指と人差し指の第二関節を当てて、肩に向かって流す。
- 脇の付け根に親指を当てて、外側に向かって押し流す。
マッサージをするときはクリームやオイルを塗り、肌を摩擦しないように気をつけましょう。
なかなか治らない!ストレスによる肌トラブルにおすすめのスキンケア
ストレスによる肌トラブルをケアするには、使用する化粧品を見直してみるのも対処法のひとつです。
「レヴィーガモイスチュアセラム」は、スキンフローラ(皮膚常在菌)に着目したオールインワンケア美容液。
美肌菌に働きかける成分を高濃度配合しており、肌のスキンフローラを整えて健やかな肌作りをサポートします。
ヒト型セラミドと植物型セラミドの2種類のセラミドも配合しており、ストレスで減少しがちなセラミドを補うことができます。
防腐剤や合成着色料など肌に負担がかかる10つの成分は配合していないので、敏感肌の方にもおすすめです。
【商品情報】
- メーカー名:レヴィーガ
- 商品名:モイスチュアセラム
- 容量:40ml
- 価格:8,778円(税込)・チャレンジコース初回2,980円(税込)送料無料
まとめ
ストレスを感じると美肌菌の減少やセラミドの分解、自律神経の乱れなどが起こり、肌状態が悪くなってしまいます。
赤みやニキビ、毛穴の開きなど気になる症状が現れたとき、ストレスが原因と考えられるならストレス解消と、原因に合った肌ケアを行いましょう。
今回紹介した対処法やスキンケアのポイント、おすすめのスキンケア商品を参考にして、美肌を目指してみてくださいね。
ただし、肌荒れはストレス以外の原因によって起こることもあります。
日常的にケアをしても症状が良くならない場合は、早めに専門医に相談してみましょう。